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女「お勉強したったwwwww」






**********

いろいろあって女友達・志乃(シノ)が半端なヴァンパイアになり、
その女友達を死の縁に追いやった通り魔の亡霊に復讐を果たし、

その場でいろいろとちゅっちゅされて、
ヴァンパイアになったかと思えば実はそれも中途半端で、
吸血しなくていい代わりに定期的に精液を欲するようになると知らされ、

僕・春海(ハルミ)は今、そのヴァンプと化した女友達に男性器を晒しています。

**********


「いただきます」

少しまぶたを伏せながら、彼女は僕の性器に口をつけた。
期待のあまり、僕は閉じたまぶたの中で一瞬白目をむいた。



かぷ



「~~~~~~ッッ!!」

――まではいいが、彼女はそういった知識が乏しかった。
皆無と言ってもよかった。

「どしたの。鞭打くらったバキみたいなリアクションして」

下半身丸出しで悶絶する僕を、不思議そうに心配する彼女。
わかってる。悪意がないのはわかってる。
でもね、無知は時として牙を剥くの。

口から細く息を吐き、なんとか気分を落ち着かせる。
大丈夫。もう痛くない。
だが萎えた。

「ね、ねえ、大丈夫?」

彼女はうろたえている。

「噛んじゃだめだろ……」

「ごめんちゃい」

悪いのは無知なんよ……。
きれいごとしか教えない保健体育……。
日本の性教育を、今こそ見直すべきなんよ……。

性欲がいきなりニュートラルになり、国の教育に想いを馳せてしまった。

「あ、縮んでる」

「そりゃ縮むわ!」

彼女はかたつむりの角でもつつくように、僕の股間の角をつつく。

「うーん、ナマコのようだ」

人の生殖器で遊ぶな。

「今日は諦めろ」

「えー、なんでよ」

彼女は不満そうに唇を尖らす。
いやね、その小さな口いっぱいにぶちまけてあげたいのはやまやまなのよ、俺も。
でも心折れたのよ。
ナイーブなのよ、男って。

「いいか、一度萎えると、再装填には時間がかかるんだ」

「射出してないのに?」

「誰のせいで出し損ねたと思ってるんだ」

「l^o^lわたしです」

床にぐったりと横たわる僕のそばで、彼女は体操座りして黙っている。

「何してんの?」

「待ってんの」

「あー、無駄だと思うぞ」

「えっ」

「仮に立ったとして、どうやって出させるんだ」

「あー……」

「今のお前には出来まい」

「ぬうぅ……!」

「今日は諦めろ。な」

彼女は困っていた。

服を着ようとしたそのときだった。

「困ってるわね、妹よ」

ついさっき姿を消したはずの、彼女の姉貴分が現れた。

「おねーさん!」

慌てて股間を隠す。

「なんなんですか! あなた帰ったはずでしょうが!」

「言ったでしょ。この子が私に会いたいと願えば、私は現れるって」

うわぁ。
今言われても、ちっともかっこよくない。

「お前もこの程度で助け求めてんじゃねええええ」

「あら、フルチンで怒られたって怖くないわよ」

「ねー」と、お姉さん。

「ねー」と、返す志乃。

昨日今日の短い付き合いなのに、息が合ってやがる。

「ああもう!とにかくお姉さんは帰ってください!」

「何よ、いきなり喧嘩?」

既に僕を詰る準備をしている。ように見える。

「噛んだら萎えて怒られた」

こんなに端的に言われると悲しくなる。
僕はもっと屈辱的な仕打ちを受けたはずだ。

「あら、それはあなたが悪いわ」

「それ見たことか」

「ちぇー」

「また今度にしなさい」

「それから君」とお姉さんは僕に向き直る。

「今度はちゃんとやり方教えてあげなさい」

と、僕の肩に手を置く。
上司に諭される部下の気分だ。

「教える前に噛まれたんですけど……」

と、僕が言い終わる前にお姉さんは消えてしまった。
ほんと言ったら言いっぱなしだな、あの人は。

もう、一気に力が抜けた。
僕は今度こそ服を着る。

「しまっちゃうの?」

「終了ー」

「再開ー」

と、彼女はベルトを掴んで軽く引っ張る。

「しません――っとと」

僕はベッドにうつ伏せに倒れこんでしまった。

「あ、こけた」

「うーん……お、起きられん……」

力が入らない。
寝返りすら打てない。

「……お前、何か吸った? たとえば精気とか」

「さあ?性器なら吸いそこねたけど」

彼女は拗ねて上を向くと、そのまま止まった。

「どうした」

「ん、なんかおねーさんから受信してる」

「――うん。
 ――うん。動けないんだって。
 ……あー、どおりで。
 ――えー、やだー。……もー」

彼女は僕に向き直る。

「おねーさんが吸ったんだってさ」

「あのときか」

肩に触られたことを思い出す。

「やっぱり若い男の子のはいいわwwwまたお願いねwwwwって言ってた」

「何しに来たんだ、あの人は……」

今頃ツヤツヤしてるんだろうな。

「ちょっと休んだら?」

「そーする」

彼女はベッドの側面にもたれて、床に座っている。

「眠い」

「寝んちゃーい」

そっけないもんだ。
さっきまでの意欲はどうした。

「いじけるなよ」

「いじけてなどいない」

こちらに背を向けているせいで、顔は見えない。

「志乃おいで」

「やだー」

「なんでよ」

「は、はずかしい……」

彼女は背中を丸めた。
肩が小刻みに震えている。

「あー、また素に戻って『あぁ~』ってなってるんだ」

「えらいことをしてしまった」

「えらいことっつーか、エロいことだな」

「ファックファック」

うーん、やっぱり食欲で動いてたのか。

「まだ飲みたいか」

「……? あれ、そういえばどうでもいいや」

どうでもいいと言われるとさすがにへこむ。
が、僕は表に出さない。

「来い来い」

やっと持ち上がるようになった腕で手招きする。

「やーだー。変なことするんでしょ」

お前が言うな。

「しないしない」

「ほんとに?」

疑り深い眼差し。

「ほんとほんと。セクシー抱き枕として添い寝してくれればいいから」

「お巡りさんこっちです」

「お前が言うな」

「うー、ごめん」

彼女は僕のゆるく握った手に、指を差し入れた。
そのまま僕の手のひらを爪で軽くひっかく。くすぐったい。

「まだ怒ってる?」

「怒ってない怒ってない」

「変なことする?」

「されたいか?」

彼女はたっぷり考えて、「わかんない」と答えた。

「まだもじもじしてるな」

「恥の多い生涯を送ってきました」

「大丈夫、あのくらいでは引かない」

(僕の妄想に比べたら可愛いもんだ)

「……ケーキ」

「ん?」

「出しっぱなしだから、冷蔵庫入れてくる」

「そういえば買ってたな」

エロいイベントに心奪われて、すっかり忘れていた。

「今食べたい?」

「いいよ。消化する元気がないし。後でお姉さん呼んで一緒に食べな」

彼女はうなずいて、階下に下りた。
視線だけ動かして自分の腕を見る。
額の傷も、痛くかった。

(傷がもう治りかけてる……)

彼女が戻ってきた。

自分の部屋なのにどこに座っていいかわからず、所在なさそうにしていた。

「……あ」

「目が合ったな」

「チッ」

「ここに来たそうにしてるじゃないか」

「認めたくねえー」

彼女は不服そうにベッドのふちに腰かけた。
ため息をついて僕を一瞥すると、そのまま僕に背を向けて寝転んだ。

「そんな隅っこだと落ちるぞ」

「そっちが来ればー」

「俺、今動けない」

どれだけ吸ったんだ、あの人は。僕に断りもなく。
回復までどれくらいかかるんだろう。
帰りのことを考えると憂鬱になった。

「しょーがないなぁ」

彼女は僕の体に背中をつけた。
髪の先が鼻をかすめて、くすぐったかった。

「ほら、今のうちだけど?」

「何が?」

「抱き枕にしたがってたじゃん」

例によって、僕に顔を向けずに言う。
多分、不服そうに唇を尖らせているのだろう。

「求められたい」

「言わせるか」

「言われたい」

「……」

「さあ!勇気を出して!」

「…………じゃあ、して」

「ぃよっしゃああああああああああ」

(生きててよかったああああああああああ)

「ヘンタイだ。ヘンタイが喜んでる」

しかし、肉欲をエネルギーに変換することはできなかった・
これが人間の限界である。

「あ、ほんとに何もしないんだ」

安心しているのか、つまらないのかわからない。

「いや、したいんだけどね、ほんとは。動けないのよ」

生殺しである。

「さすがに心配だね」

「今度お姉さんに会ったら、吸うときは遠慮してくれって言っといて」

「起きれるまでどれくらいかかるんだろ」

「ちょっとお姉さんに訊いてみてくれ」

「よし、やってみる!」

彼女は静かになった。
どこか力んでいるように見える。

「……」

「……」

「どう?」

「うー、だめぽー」

「ああ、受信専用なのね」

「とりあえずひと眠りしてはどうだろう」

「あー、どっちにしろ動けないもんな」

「傷はもういいの?」

「それがもう治りかけてるんだよ。お前の唾液は薬効があるの?」

「唾液言うな」

「だから志乃を抱いてると回復するかもしれない。来い来い」

「もう、わかったよぅ」

彼女は、僕の下になっている方の腕に頭を乗せた。
体臭とは別の、むせそうになるほど甘い匂いがした。

もう片方の腕で彼女を抱く。
実際は力が入らないので、体に腕を置いているだけだ。

「志乃、何かつけてる?」

クラスの女子が使うような、シャンプーや制汗剤のものとも違った。

「な、なにも!」

声が裏返っている。

「えっ、な、何? もしかして汗臭い?」

「いや、なんだろう。植物系? 花?」

「身に覚えがない……」

彼女の新しい体質なのかもしれない。
僕は順調にたらし込まれつつある。
彼女に悪意がなくてよかった。

僕は彼女の髪に顔をうずめた。
匂いを覚えようと思った。
頭の奥から劣情と多幸感の混ざったものが滲んでくる。

「もう、寝るんじゃなかったの?」

恥ずかしさからか、少し語気が強い。

「……黙っててくれたら、もうすぐ」

うん。俺もね、気づいてないわけじゃないのよ。
俺本体より一足先に元気になったマイサンが、
君の尻に押しつけられてることくらい、わかってるのよ。

彼女は気まずそうに体を動かしているが、気づかないふりをする。
僕は性欲より睡眠欲をとる。

どれくらいそうしていたかわからないが、僕の意識ははほとんど眠っていた。
彼女の言うことには「うん」と「ううん」だけで答え、あとは考えられなかった。

「ねえ」

「ん?」

「寝た?」

(修学旅行の晩にこういう奴居たな)

「ん」

まどろみに水を差されても、文句を言う気がしなかった。

「……ドキドキするんですけどー」

(うれしいこと言ってくれるじゃないの)

「うん」

しかし僕はあくまで眠いのだ。
いまなら淫靡な夢が見れそうである。

「ねー」

無視無視。

「ねー、ヒマー」

腕の中で彼女はもぞもぞする。

「ほんとに寝た?」

声の出どころが近い。こっちを向いたらしい。
それでも無視を決め込む。
このままだと、いつまでも寝させてもらえそうにない。

「んー」

退屈そうだが、僕は心を鬼にしているのだ。

「つまんない」

許せ志乃。

「ねー」

「襲っちゃうぞ」

そう聞こえた気がした。
応戦したいが、僕は動けないのだ。

「よいしょ」と体を転がして仰向けにさせられる。
もういい。好きにして。

「どうすればいいんだろう」

(Don't think, feel! )

「……ちゅっちゅしちゃうぞ」

(キャー、してしてー)

にやけそうになるのを我慢する。

「ねー、ほんとに寝たのー?」

彼女が喋る度に、頬に息がかかる。
顔が近いらしい。

「もー」

彼女は口の中で何かつぶやいて、唇を合わせてきた。
そのまま僕の下唇をはむはむする。
さっきの血の味がするキスとは違って、可愛らしいと思った。

「ほんとに寝ちゃった……」

半分起きてるけど、意識はすでにトロトロになっている。
既に眠っていたのかもしれない。
彼女の退屈そうな独り言も、どんどん遠くなっていった。


――――――――――
こんな夢を見た。

僕は自室のベッドで、裸で眠っている。
家族に見つかったら何と言い訳したものか。
部屋には志乃とお姉さんがいる。
僕は眠っている。

お姉さんは何かプリントアウトしたものを持って、志乃に指示して消えた。
志乃はひどく恥じらうが、好奇心に負けたらしい。
僕の体を撫でたり、鳥がやるみたいについばんだりし始めた。

彼女の手と口は徐々に下りていき、僕の性器に届く。
彼女は床から、お姉さんの残したプリントを拾う。
それを見て、不器用ながら愛撫を加える。

僕は、自分で仕込みたかったのに、などと贅沢なことを思う。

しばらくして、僕は射精した。


―――――深夜―――――

えらくリアルな淫夢だったので、僕はパンツのことを考えて憂鬱になる。

(俺は急に生理がきた女子か……)

とりあえず確認してみるが、何ともなかった。
何に対してかわからないが、勝ったと思った。

そういえば今、何時だろう。

彼女の家族が帰っている頃だろうか。
何度か顔は合わせているから、別に後ろめたいことはない。
だけど、今はさすがに緊張する。
彼女はいない。

落ち着いて部屋を見渡すと、僕の部屋だった。
僕は彼女の部屋で寝たはずだ。
ちょうど、日付が変わろうとしているところだった。

夢オチかよ、と悪態をつきながら風呂場に向かう。
脱衣所の鏡に映った僕は、彼女の買ってきた、
ゆるい猫のイラストが入った嫌がらせTシャツを着ていた。

腕には、かなり治癒しているものの、通り魔の亡霊に付けられた傷が幾筋も残っていた。

夢じゃなかった。

喜ぶべきか憂えるべきかわからず、僕はそのまま風呂に入って寝た。

明日は彼女に何て言おうか。
今日はいろいろありすぎた。
考えるのはここまでにしよう。



―――――翌朝―――――

僕はいつもどおり登校する。

彼女は昨日と同じように、両手に包帯を巻いていた。
ただ、巻き方は簡単になっていた。
席について、声をかける。

「はよーん」

「お前、手は?」

「急に治ったら怪しまれるじゃーん」

「抜糸は?」

「気持ち悪いけどあと1週間の我慢だ」

「早く抜けるといいな」

「うん」

彼女は眠そうだったが、妙に髪や肌がつやつやしていた。
素直な毛の流れが引き立っている。
瞳がいい感じに潤んで庇護欲を刺激する。

「お前、今日やけにきれいだな」

こんなことを言うのは本来、僕のキャラじゃない。

「なっ――」

彼女は口を開けて固まった。

「俺、昨日お前ん家行ったよな?」

「来ましたけどー」

「起きたら俺ん家だったんだけど、どうやって帰ったか覚えてないんだ」

「いつまでも寝てるから、おねーさんに運ぶの手伝ってもらった」

「なに、お姉さん免許持ってるの?」

「らしいよ。たまにだけどお仕事してるみたい」

となると、あの就活女子大生スタイルはやはり変装か。

「ヴァンパイアも現代を生きるのは大変だな」

「ねー」

彼女は他人事のように言う。
お前も半分はヴァンパイア――ヴァンプだから4分の1か――だろうが。
平静を装い続けるなら崩してやる。

「いやー、志乃はかわいいなぁ」

「ぶっ――」

吹き出す志乃。

「うんうん。ほんとうにかわいいなぁ」

「何を急に――」

「どうして今日はそんなにキラキラしてるのかなぁ」

「…………」

「何か栄養のあるものでも摂ったのかなぁ」

「…………」

「何かいいサプリでもあるのかなぁ。俺にも教えてくれないか」

「…………すいませんでした」

「お、自白したな」

彼女のポーカーフェイスを崩すには誉め殺しに限る。

「……美味かったか」

「……はい」

まさかとは思ったが、やはり現実となると羞恥心に与えられるショックは大きい。

「汚された……あたしの心、汚されちゃったよう……」

僕は両手で顔を覆った。

「いや、その、ほんとすいません」

口では謝っているが、何を思い出したのか彼女の目が輝いている。

気のせいか、例の濃厚な花の香りまで漂い始めた。

条件反射のように、下半身が反応する。

「ねえ」

「なんだよ」

「始業まで、まだ時間あるよ」

口元に扇情的な笑みが浮かんでいる。

「何が言いたいんだよ」

「すぐ帰ってくればばれないよ」

彼女は僕の返事を待たず、勝手に席を立った。
僕がこうしてついていくことを知っていたみたいだ。

―――非常階段―――

「さ、座って座って」

彼女は僕の胸を押して、階段に座らせる。
困惑と期待があいまって、抵抗できない。

彼女は膝をついてベルトを外そうとするが、
僕が座っているので上手くいかないみたいだ。
仕方なく自分でゆるめてやる。

彼女はうれしそうに「ありがと」と言った。
顔に浮かべた笑みは淫らなものだったが、口振りは無邪気そのものだった。

彼女は不器用に僕の性器を引っ張り出す。
利き手の包帯をはずしながら、唇を一瞬、ちろっと舐める。
僕の好きな、あの仕草だった。

「いただきます」

変なところで礼儀正しい奴だ。
普通の食事と比べておかしいのは、箸じゃなく棒を握って言ってることか。

「噛むなよ」

彼女は握った手をゆっくり上下させながら

「噛まないもん」

と言った。やばい、この時点で気持ちいい。

これは僕が抜くときに妄想に使った場所でシチュじゃないか。
図らずも実現してしまったせいか、興奮してしまう。

息が荒くなった僕を志乃は満足そうに見つめる。
何度か根本からゆっくり舐めあげて、先をくわえられた。

顔が見たくて前髪を上げたら、口を離して

「見ちゃだめ」

と手を払われた。

そうしている間も、片手は動いている。
なんて恐ろしい子。

「あんまり時間ないんだから、邪魔しないで」

そういえば始業前だったか。
なるべく我慢して堪能したいが、そうはいかないらしい。

それに、この始業前の5分を切った時間帯は登校してくる生徒が多いんだ。
遠い玄関で、喧噪が聞こえる気がした。
何人分、何十人分だろう。
だけど、あの中の誰一人として、こんなところでこんなことが起こってるなんて思わないだろう。
そう思うと余計に興奮してしまう。

彼女は口の中で舌を動かしながら、強く吸い上げる。
いつどこでこんなこと覚えたんだ。

(昨晩、僕の家か……)

恐ろしい学習能力である。

「志乃っ……」

出そうとは言ってないが、彼女はくわえた頭を上下させながらうなずいたようだった。

(えーと、このまま出していいんだよな……?)

(だって、不味いっていうじゃない?)

(あと、ほっといたら臭いし)

僕は要らぬ葛藤の中、精を吐き出した。

(あああああ出てる間に吸っちゃらめえええええええ)

(もってかれるううううううううう)

一瞬、意識が白くなる。
彼女は飲んでしまって、口を離していた。

「ごちそうさまー」

なんとも満足そうである。

「美味かったか」

「……えへ」

「良かったな」

スカートのポケットからからミニタオルを出して、拭いてくれる。

「……汚いぞ」

「平気だよ。口に入れても大丈夫なんだから」

「ほっとくと臭くなるんだぞ」

「え」

ああ、こいつはあの恐ろしさを知らないな。

「悪いことは言わない。洗っておきなさい」

「わかった」

教室に戻る途中、廊下の水道で洗う。

「石鹸使うんだぞー」

「はーい」

彼女は液体石鹸の入った容器の頭をプッシュする。
手のひらに出された粘性のある白濁色の液体を見て、志乃は唾を飲む。

「……ゴクリ」

「洗剤に興味を示すな」

「包帯濡れちゃった……」

彼女はわずらわしそうに包帯を取る。
癒えた傷が見えないよう、注意を払っている。

「替えの持ってる?」

「ん」と彼女は腰の側面を突き出す。

「ポケットに入ってる。取って」

「はいはい」

そういえば普通に生活していれば、女の子のスカートに触れることはない。
そう思うと、途端にやりづらくなった。

「変な目で見られないかな」

「大丈夫だよ。私がお世話されてるようにしか見えないよ」

ポケットから包帯を取り出して渡してやる。

彼女はその間、ポケットティッシュで手を拭いていた。
彼女は僕に洗ったミニタオルを持たせると、包帯を巻きながら教室に歩き始めた。

―――朝のHR後・教室―――

彼女の椅子の背もたれには、ミニタオルがかかっている。
こうなった経緯を知っている身としては、それが人の目に簡単に触れる場所にあるのは気まずい。

「ティッシュあるならそっち使えよ……」

「そこまで頭回らなかったんだもーん」

「だもーん」とか可愛らしく言われてもなぁ。

「増量したおっぱいはどうごまかすんだ」

「今はサラシでつぶしています」

「それだって毎日続かないだろ」

「段階的にゆるめるから大丈夫」

なにが大丈夫なんだか。

「普乳から巨乳への変化はすぐばれるぞ」

「う」

「お前は人のおっぱいに対する観察力をあなどっている」

「だ、大豆とかキャベツとか鶏肉ばっかり食べてあんたに揉まれてたって言えば大丈夫!」

「な訳あるか」

「ちぇー。完璧だと思ったのに」

「どこがだよ。せめて実際に揉ませろ」

これでは口実に使われ損である。

「私を守るためだと思ってさー」

「社会的な死と引き替えにか」

「死にゃしないって」

「俺はそんな形でヒーローになるつもりはないぞ」

「大丈夫だよ。だって――」

「なんだよ」

彼女は頬杖をついて僕から視線を反らす。

「あ、あたしは彼女ですしー」

そうか。僕はただの養分じゃなかったのか。

「キャーwww言っちゃった言っちゃったwwwww」

「元気だな」

平静を装ってはいるが、彼女の認識がわかって嬉しい。

「友達に自慢していい?」

「はいはい」

許可しようとすまいと、勝手に喋るものだ、女子ってやつは。

「そういえばあのプリントは何だったんだ」

「プリント?」

「夜の」

「あ、あれは、その――おねーさんにぐぐってもらって……」

「自分でやれよ……」

「そんな言葉入力できないぃ……」

「よく言うよ……」

「で、あんたのこと送ってったついでに、実践してみなさいって言われて――」

「あー」

「お勉強したったwwwww」

「だからって上達しすぎだろ」

「向上心のないやつはばかだ」

ここで引用されても、ちっとも賢そうに見えない。

「さっきより肌艶がよくなってるな」

「……ふへ」

彼女はだらしなく口元をゆるめた。

「その顔はやめなさい」

「は!いかんいかん」

「そうそう。キリッとね」

チャイムが鳴り、一限目の教科担当が入ってくる。
起立して礼をする。
座ろうとすると、彼女に肩を叩かれた。

「なに」

「言い忘れてた」

僕はあまり顔を向けず、視線で「聞いてるよ」と意思表示をする。

「引き続きよろしくね」

妖女とか小悪魔的なイメージとはほど遠い、あどけない笑顔だった。

「お、おう……」

気の利いた言葉が出ない。
僕の後ろからは、花の匂いがする。
さっきとは違って、嗅いでいて落ち着く。
今日の放課後は、花屋に寄って、彼女の匂いに似た花を探そうと思った。

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ciza6sfeuc/白澤カンナ

Author:ciza6sfeuc/白澤カンナ
「人を楽しい気分にさせることは素晴らしいことなんよ」を座右の銘にがんばります。
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